2016年4Q祝再販

【概要】
トロワという都市を舞台にして、権力を拡大させていくゲーム。
少人数で魅力を発揮する稀有なゲーム。

評価;B

面白さ(☆1〜3) ☆3
⇒ダイスを振ってプレイする内容を決めるダイスプレイスメントです。
人物、活動、イベントカードが盛りだくさんで、ランダム性を持たせています。
強いカードはありますが、結局はカードの組み合わせを考える必要があるため、腕の差がでます。

内容物(☆有無) ☆1
⇒標準的な内容です

入手(☆有無) ☆0
⇒世界的に品切れですが、もうすぐ再販される?らしいです。

合計 ☆4

こちらは妻が退院したときに購入した想い出のゲームになります。

絵柄が明らかにルネッサンスまえの宗教画で、

空気遠近法?それって美味しいの?

といった感じですが、当時は人間を描くことが稀だったので(聖人は描いていた)、色使いは鮮やかですね。
一般にイメージしやすい精密な西洋画の前のデフォルメ化された絵になります。

ダイスを振って割り振りを考える、という点はマルコポーロに似ているかもしれません。
しかしこの場合のダイスはプレイヤー全体のダイスが対象になるので、より複雑に考える必要があります。

またこのゲームでは27枚中9枚の活動カードを使用します。
これによりゲームにランダムな展開を生み出します。

活動カードは早いもの勝ちで勝利点を得られますが、効果は誰でも(コストを払えば)使用できます。
カードの効果には強弱がありますが、ダイスの出目次第で強さが変わります。

活動カードのパターンを読み切り、より効率的なプレイを求められる、という点については、盤面の配置を読んでプレイするマルコポーロの足跡に近いものがあります。
活動カードのアクションの組み合わせが、マルコポーロでいうところのキャラクター選択みたいな感覚でしょうか。

しかしトロワの場合、徐々にカードがわかっていく点とダイスの出目次第でカードの強さが変化するため、計画通りにプレイすることは難しいかもしれません。そして、意外とお金が増えないのも計画通りにいかないんですよね。


【プレイのコツ】
○相手の人物カードを読む
⇒人物カードはゲーム中で数少ない隠匿情報で、ゲームの最後で勝利点を稼ぐ手段になります。
何を選んだか推測する、あるいは推測されないことが重要になります。

○活動カードの組み合わせから、どのような場になるかを考える
⇒27枚中9枚しか使用しない活動カードのコンボを考えることが重要になります。
全ての活動カードのパターンをプレイしたわけではないのでわかりませんが、かなり面白いゲームです。
ゲームの面白さをカードのパターンに委ねている点が、ちょっとゲームデザインを放棄しているようにも見えますが、幾らでもパターンがあるので一生遊べる、と言っても過言ではないかも?しれません。

拡張はあってもなくてもという気はします。
というのも元々のパターンでもかなり多いからです(計算しているレビューサイトもあるので調べてみると良いでしょう)拡張を入れてドラスティックにバランスが変わるか?といえば 

変わるかもしれないし、変わらないかもしれない

という感じです。
拡張カードが出ないかもしれませんので。

あとバリバリの拡大再生産ではないので、さあこれからという時にゲームは終わります。
その点は注意した方が良いでしょう。

再販されるそうなので、この機会に入手するのはいかがでしょうか?