D3S_2456 - Dumont A


いつも目にするけど何故か話題にならない「気になるボードゲーム」略して

きにボド 

今回はイノベーションについて取り上げます。

イノベーション紹介はこちら

世間でも数少ない

ボロカスにレビューしても誰も嫌な気分にならないゲーム

じゃないでしょうか?
しかしBGGだとほどほどに高い順位です。

さてどちらの評価が正しいのでしょうか?


【外観】
一見すると文明発展系ゲームの知的な雰囲気を醸し出しています。
これがゲーム内容との乖離の始まりです。

【コンポーネント】
さて肝心の中身ですが、実体は(ほぼ)カードのみという潔さです。
しかし同じカードは1枚も無いので、次はどんなカードが出るか?楽しみになります

【ゲーム内容】
実際にプレイしてみましょう。
このゲームは1の時代(原始時代)から10の時代(現代)までのカードをプレイし、文明を発展させていくゲームです。

5種類の属性があり、それぞれのジャンル毎にカードを発展させ、各時代を制圧することで勝利を目指します。
最大の特徴は複雑な勝利条件と、特殊な日本語、そして

”人類の歴史は戦争の歴史だ!!"

という作者のメッセージが伝わってくるような攻撃性です。

しかし実際にプレイしてみると時代が進む度に凄まじいインフレが起きるため、一方的に攻撃される事は稀です。やったらやり返される、ということですね。

【拡張性】
さて拡張はいくつか出ていますが、日本語化されているエコーズに触れましょう。
なんか追加されているカードが妙に庶民的だったりします。
タイプライターとかカラオケとかMP3とか

ジミヘンとか

火薬と人工知能と核分裂とジミヘンが同じ土俵で競い合うって、ちょっと凄くないですか?
こんなカオスなゲームは他に無いですし、それで(多少破綻しているが)ゲームの体裁を成しているところが凄いです

そしてタイトルがイノベーションなんて気取ったタイトル名なので、中身を誤解されやすいのかも?
「スーパー文明大戦〜アインシュタインとナポレオンがカラオケで対決したら核分裂してドリー爆誕!?」とかにした方がわかりやすいと思います

評価が低い理由はプレイ回数の少なさだとおもいます。
4人でプレイしたら、全カードの1/4しか自分でプレイしません。
このゲームは同じカードは1枚だけなので、全容を把握しないまま評価しているのでしょう。
またカードの巡り合わせが悪かった場合も評価が下がります。
これはRAと同じです。

熱い展開としては

原始から中世にかけて一方的に攻撃されていたのに、なんとか耐えていたら近代で逆転勝利

とかでしょう。

それも人類の歴史ということです。