ふたりでボードゲーム

2人プレイできるボードゲームを紹介していくブログです。

2017年12月


町が水没する?

さて毎年恒例の変わり種パンデミックが発売になりました。
なにしろ今回はもはや病原体でもクトゥルフでもなく、高潮です。
自然の驚異と対決するわけです。

これはオランダ人として買うしかありません、そう、私は来日○0年目のオランダ人ですからね。

まず箱絵を見てみましょう。
なんと!祖国オランダの英雄レンブラントファンレインが描いてあります(後ろの老人です)
これだけで、買うしかありません、オランダ人はレンブラントファンレイン好きですから、間違いなく一人3個は買うはずです。

そして!画面左にいるのは!!もしやと思いましたが……真珠の耳飾りの少女!!!←似てないっすけど……
つまりこの箱絵はフェルメール作!!パーフェクトです、オランダ人にとってこのゲームはパーフェクトボードゲーむです!!そしてカード裏のデザインは……ファンゴッホ!!!!!もはやオランダ人であれば一人5個買うしかありません!!

……ハァハァ、興奮してしまいました。
つまりオランダ人なら買うしかない傑作ということがわかりました(どこが?)。

じゃあオランダに興味のない日本人はどうすればいいか?
そりゃパンデミックが好きなら買えばいいんじゃないですかね(投げやり)

いや、でも、最近思うんですけど、家族でプレイするには協力ゲームって大いにアリだと思うんですよ。
この間、チケットトゥライド北欧の国々を妻とプレイしてエラい目にあって以来、特にそのように感じます。

パンデミックは教育上気まずい単語も出てきませんし、子供とエンジョイするのにもうってつけだと思います。
まずは普通のパンデミックでなれて、もしどんどんプレイしたければ買い足していけばいいですよ。

限定生産?それならまず最初にパンデミックイベリアから買えば良いのではないでしょうか?






 


気骨があるね!!

【 概 要 】
タイルを集め4x4の惑星を作るゲーム。

評価;A

面白さ(☆1〜3) ☆3
⇒自分だけの星を作れるので楽しい。また得点基準もプレイヤー次第という点もよい。

内容物(☆有無) ☆1
⇒コンパクトな箱にタイルが詰まっています

入手(☆有無) ☆1
⇒どこでも買えます

合計 ☆5


2人でプレイする場合、
まず3枚タイルを取り2枚を表、1枚を裏に置いてから、相手が
先に取る。

有効なタイルを表にすると相手に取られるので、上手く裏にすることが肝心。

キャラクターがかわいらしく、原作を知っていると、より楽しめます。

【ゲームのコツ】
・バオバブは絶対に取らない
⇒バオバブを3枚取ると、タイルが裏返しになり得点がなくなります。

呑み助で得点にすることができる状況でない限り、バオバブは絶対に取らないくらいの意気込みがよいでしょう。
どうせ取りたくなくても取らされますし。

・先にキャラクターを決める
⇒得点方法であるキャラクターを決めてから惑星を作ったほうが効率的です。

・あまり本気にならない
⇒このゲームは、惑星が出来上がっていく過程と最後にできる惑星が面白い。
負けても自分の作った惑星には愛着が湧きます。

1プレイの時間も短いので、リラックスしてプレイするのが良いでしょう。
またバオバブをとらないことを教えれば、子供と一緒に楽しむことができます。

勝ち負けにこだわり、点灯夫と街灯ばかりの惑星も味気ないものです。




 


太陽神

さて正月といえばやっぱりカルタ…ではなくボードゲームでみんなで楽しむのがいいんじゃないでしょうか?

〇ドブル
⇒カルタの代わりにドブルはいかがでしょうか?

〇ダイスシティ
⇒すごろくのかわりにダイスシティで運試しはどうでしょうか?
もちろん逃げゾンビでも可でしょう。

〇 CV
⇒一生の計は元旦にあり?
というわけで別の人生を歩んでみるのはいかがでしょうか 

〇デウス
⇒正月はやっぱり神だのみがいいですよ、ええ、神にお祈りをします
高い?じゃあRAが良いでしょう。

さてもうすぐ正月ですがこれらはとても入手しやすい作品です。
大掃除が終わったらヨドバシカメラに凸しましょう
 
 


時間泥棒について考えてみた

いやぁ、一週間なんてあっという間ですよ、ホント。
それに何が悪いって最近買ったアクアビーズとパーラービーズ(アイロンビーズ)が楽しすぎるわけです。

まあボードゲームの駒=ミープルみたいな先入観が自分にはあったんですが、こういう良い素材を見ると色々カスタムしたくなります。

アクアビーズは糊系なので、パーラービーズの方がボードゲームには相性が良いでしょうね。
しかしボトルで買うと仕分けるのが面倒すぎるので、ここはどうにかして欲しいですなぁ…



 


今話題の陣取り?(もう一昔前)

本日は2017年話題の2タイトルに対談していただくことになりました。

テラフォーミングマーズ(日本語版):以下テ
「こんにちは」

バニーキングダム(日本語版):以下バ
「こんにちは」

それでは早速ですが人気の秘密についてお聞きしたいです。


「やはり火星は人類のあこがれ、ということでしょうか?私自身は2016年の発売ですが、カードの翻訳が面倒で一部マニア以外はプレイしていなかったのですが、日本語化で一気に人気に火がつきましたね。それにBGGの順位は6位ですからね…あれバニーさんは何位でしたっけ??」


「(ムカっ!!)……まあテラフォさんは2017年のタイトルじゃありませんけどね……それにリリースされたばかりの作品にBGGの順位を言われてもねぇ。やっぱり私の特徴は作者でしょう、なにしろリチャードガーフィールド!TCGの神様みたいなものですよ。というわけで、血統が違うんですよね」


「ボードゲームが「作者を目玉」にするようになったら終わりじゃないですかね?重要なのは中身だと思うんですけど」


「それをいったらテラフォさんはカードが多いだけの大雑把なアメゲーじゃないですか?やっぱりドラフトこそゲームの華じゃぁ…」


「それって馬鹿の一つ覚えで作者がドラフト入れたがっているだけじゃないですか?だいたいあんな小さい駒じゃ手の小さい日本人にだって持ちにくい…」


「あーやっぱり攻撃的なゲームだなぁ、野蛮すぎますよね、すぐに攻撃してきて。そうやってすぐに核を持ち出すなんてどこかの北ch」

かなり場が荒れてきたので、これで終了したいと思います。
ありがとうございました。




寄せはありますけどねぇ…

将棋やチェス、囲碁をプレイしないボードゲーマーにとっては最善手という言葉は違和感がないと思います。
普通に使いますよね。

最善手を探して長考した

でも最善手ってなんですかね。
客観的な正解のことですか?
それとも最も効率的な手ですか?

最善手は

プレイヤーが考えた最も良い(効率的とは限らない)と思われる手

のことです。

決して、問題と対になる正解ではありません。
というか寄せや死活(囲碁の場合)でない限り、正解なんてありませんからね、将棋も囲碁もチェスも。

プロであれば全てが見えているように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。
読みの深いプレイヤーは幾らでもいますが、彼らは訓練なり経験なり才能なりで、正解っぽいと思える手を取捨選択しているわけで、最善手だと思い込んではいるでしょうけど、正解など考えていないでしょう。
まあ日本人は受験勉強中心の詰め込み型の教育のせいか、なんにでも答えがあると考えがちですが、あんまり答えがある問題ばかりじゃないですよね、現実では。


さて日本の教育問題に深くメスを入れたところで(どこがぁ?)最善手に話を戻します。

最善手を探して長考した

というのは優柔不断な人間の言い訳にしか聞こえません。
まぁ私は優柔不断な人間なんで長考してしまうわけですが(オイ)

来年の目標は長考(を極力)しない人間になることです。

プロ棋士はこんな風に考えている、というのがわかりやすいのが入神です。
こちらは竹本健治が書いた漫画です。
小説家が書いた漫画なので絵は下手ですが、かなり面白い内容です。
ヒカルの碁では碁の中身には殆ど触れていませんが、こちらは中身にバッチリ触れているので
「あ~碁ってのはこういうゲームなのか!!」
というのがわかるのでおオススメです。
それに1巻で終わるのもいいですね。



 ↑
買えると思ったら品切れでした…というか入荷するんですかね…
待てない方は中古で買うと良いでしょう



七不思議カードを評価していきます。

私は軍事力への評価が低いので、軍事力を上げるカードはそれなりの評価になります。

【ピラミッド】
○効果
⇒勝利点9

勝利点は一番高いが、その他の効果がない。
石が安いor入手しやすいのであれば積極的に建てる。

○対ピラミッド
⇒石のコストを上げる or 石を生産しにくくする

【マウソロス霊廟】
○効果
⇒捨て札から1枚任意で建てることができる
勝利点2

世代IIIに入れば効果が高い。
汎用性が高いので、プレイヤーのセンス次第とも言えます。
高い勝利点を狙ってもよいし、軍事力カードでトドメを刺すこともできます。
一方でコストが5必要なので、計画的な運用が必要です。

○対マウソロス霊廟
⇒軍事力に注意

【巨人像】
○効果
⇒軍事力+2、勝利点2

コスト4に 見合っているとは思えません。
軍事力を上げる進歩トークンが出ていれば、多少軍事的勝利も狙いやすいので、その時だけ取ればいいでしょう。

○対巨人像
⇒軍事力に注意

【ペイライエウス】おススメ
○効果
⇒ガラスかパピルスを生産
すぐに2回目の手番
勝利点2

コスト4で色々できるので、器用なカードです。
序盤に建設すればガラス/パピルスを生産する能力を有効に使え、終盤であれば2連続手番で効果の高いカードを連続入手できます。

私は連続手番カードが好きなので、おススメしたいです。

○対ペイライエウス
⇒ドラフト時に入手する 

【大図書館】
○効果
⇒進歩トークン3枚中、1枚を入手できる
勝利点4

コスト5なので、進歩トークン次第といったところでしょう。
個人的には青建物のコストを下げるトークンか七不思議のコストを下げるトークンが残っていれば使ってもよい気がします。軍事力を上げるトークンは明らかに相手が警戒するので、取っても邪魔されるでしょう。

○対大図書館
⇒軍事力を上げるトークンを取りそうなときだけ注意しておく。

【大灯台】
○効果
⇒木、石、レンガをどれか一つ生産
勝利点4

コスト4で序盤に生産できれば有利に進めますが、序盤でパピルス2は大きな出費になりそうです。

○対大灯台
⇒パピルスを生産しにくくする

【キルクスマクシムス】
○効果
⇒灰色カード破壊、軍事力+1、勝利点

コスト4で灰色カードを破壊しますが、使いどころは限られそうです。
ギルド数で負けそうな時に使いますか…

○対キルクスマクシムス
⇒いちおう軍事力に注意

【スフィンクス】おススメ
○効果
⇒すぐ2回目の手番、勝利点6

コスト4のわりに勝利点と効果が高いのでおススメです。
終盤に使用した方が効果が高いですが、急場で相手の邪魔をするときにも効果的です 

○対スフィンクス
⇒ガラスを生産しにくくする

【空中庭園】おススメ
○効果
⇒お金6、すぐに2回目の手番、勝利点3

スフィンクスに似ていますが、もらえるのがお金です。
まあ勝利点がいいか、ガラスがいいか、お金がいいかで使い分けましょう。

○対空中庭園
⇒ ドラフト時に入手する

【アッピア街道】
○効果
⇒お金+3、相手のお金-3、すぐに2回目の手番、勝利点3

コストが5なので、ちょっと使い勝手が悪いかもしれません。

○ 対アッピア街道
⇒軍事力に注意

【ゼウス像】
○効果
⇒茶色カード破壊、軍事力1、勝利点3

コスト5の割に茶色カード破壊だけなので、序盤に建てれれば建てても良いですかね…
しかし序盤にパピルス2はツラい気がします。

○対ゼウス像
⇒パピルスを生産しにくくする

【アルテミス神殿】
○効果
⇒お金12、すぐに2回目の手番

これは勝利点がないので、プレイヤーのセンスが問われます。
お金12があれば、多少無理して建てても連続手番なので、色々なことができます。
相手の邪魔をするもよし、青カードで勝利点を稼ぐもよしなので、汎用性が高いです。
コストが4なのも魅力でしょう。

○対アルテミス神殿
⇒軍事力に注意

一覧を作ってみて、ちょっとコスト5の方が使い勝手が悪いのは気のせいでしょうか…
個人的には2連続手番がプレイの幅を広げそうなので、おススメします。

 



ギリギリセーフな夫婦

さて最近のBGG上位(100位くらいまで)の傾向を見るとアメリカンなゲームが増えているようです。

〇フィギュア山盛り
〇スターウォーズ大好き
〇カードが多くてバランスってなに?ハンバーガーに合うの? 

そして2000位くらいまではよく見るゲームがチラホラ出てくるのですが、さすがに3000位を超えると…

リリースされたばかりだけど話題にならない最新作や一昔前の話題にならなかったゲームが出てくるのです。

3000位を超えているゲームの特徴としては

〇どこか一昔前のユーロっぽい内容、あるいはリメイク作品

〇リリースされたのが最近すぎて、話題に上らないからいずれエッセンで8ユーロで売られるんじゃない?といった宿命を背負っている

〇それDIYできない?ってコンポーネント

みたいな感じのが多い気がします。
コストパフォーマンスは悪いけどコレクターの心は満足させる、みたいな感じでしょうか?

というわけで、えっ?これが3000位以下?というゲームを挙げていきます。

〇コンプレット(4500位くらい)
⇒木片のみのシンプルすぎる中身が外国人には受けないみたいですよ。
日本人はたまにシンプルなゲームにはまりますよね、リカーーーリングみたいな


〇チャオチャオ(4800位くらい)
⇒かなり低い順位ですが、上手くうそをつくだけなので、納得の順位です。
つまらないかといえば、ここまでつまらなくはないかなぁ?という気もします。
まあ面子に大いに依存しますね。

〇ヘラス(4900位くらい)
⇒2016エッセン最新作も話題にならなければこんなもんです。
内容が一昔前ユーロ(良く言うならピュアユーロだっけ?)なのでマニア以外買う必要はないってことでいいですよね。
個人的には陣取りっぽいのは「囲碁」「砂漠を越えて」「メキシカ」「チグリスユーフラテス」「ハチエンダ」があれば十分なんじゃないかと思ったり思わなかったりしとります…

〇枯山水(5500位くらい)
⇒クールジャパンの代表作(多分違う)




BGGを賢く使って、ボードゲームライフをエンジョイしたいものです


まあ僕くらいタガログ語が堪能なら話は別ですけど

あなたはインドネシアでしょ。

さて昨今のボードゲームランキングで常連のGloomhavenです。
ボードゲームマニアの中ではこちらを推す方もいるようですが、個人的には

自分の語学力を自慢したいだけですよね? 

と思います。

まあマウントの話は置いといて、Gloomhavenです。
BGGで2位ということで、もちろん文句なく、かなりよいゲームです。
何しろフィギュアつきのRPGですからね、そりゃアメリカ人は

辛抱タマらーーーーん!!!!!

となるわけです。
アメリカ人といえばランドオブザデッドのゾンビをフィギュアにしてしまうくらいのフィギュア好き、しかも3体そろえると、1体の死体が出来上がる、というまさに誰得仕様ですからね。

しかし、ここは日本ですから、やっぱりどんなに努力しても言葉の壁はあると思うんですよね。
千夜一夜のボードゲームと同じで、Gloomhavenは英語でプレイできる環境でないのであればプレイするゲームではないんじゃないか?という気がしなくもありません

大体カードの和訳を貼っている時点で多少なりともネタバレ、あるいは知識に差が出来てしまうわけで、やっぱり面白くない。

イノベーションだって次にどういうカードが出るかわからないときのほうが面白くなかったじゃないですか?

そもそも大味すぎて面白くないという意見もありますが……

というわけで、塗装できる環境、そして英語でプレイできる環境があればぜひプレイしたいです(ありきたりな結論)

ありきたりの狂気の物語 (ちくま文庫)
チャールズ ブコウスキー
筑摩書房
2017-09-06

 


新しいボードゲームに拒否反応を示す

さて、もうすぐ来年です。
また一歩棺おけに近づいたわけですが、精神年齢が若い(というか幼い?)ボードゲーマーといえども、確実に肉体は衰えているわけです。肉体だけではありません、精神すなわち脳も、です。
というわけで、日々感じる衰えについて考えてみました。

○アタリに突っ込む(囲碁編)
→複雑な読み合いはできない体になったのです(今までも、できていない気がする…)

○王手飛車取りを見逃して負ける(将棋編)
→ほら飛車の方に目がいくときってありますよね(ありません)

○相手のクィーンに目がくらみサクリファイスされて負ける(チェス編)
→ほらクィーンって魅力的じゃないですか?(それほどでも……)

○実家から3個持ち帰ると、HPが0になる(輸送編)
→昔は無理して5個持ち帰りましたが、今はもう無理です。

○実家に帰って何を持ち帰るか選んでいると、「これ必要か?」と思ってしまう(欲望編)
→最近はグレートウェスタントレイルとコンコルディアと囲碁とトラヤヌスとイスタンブールとグランドオーストリアホテルと……まだ物欲は燃え尽きてはいないみたいです。
 


 

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