絵を言葉で表現するのは難しい、絵でしか表現できないものを絵で表現しているのだから
タルギ日本語版の箱絵が散々なんですけど、タルギの海外パッケージもたいがいだと思うんですよ。
だってこんな感じですよね
さて「タルギ拡張の絵が嫌いです」とつぶやかれても
それ誰が得する発言なん?
ってことになるんですけど、例えば
「僕、タルギ拡張の絵があんまり好きじゃないんですよ、そもそも萌絵が苦手で、じゃあ完全に萌絵かと言われるとそうでもない中途半端なところプチ萌絵的な?とこが嫌いなんですよね。あとアングル?というか構図がちょっと気持ち悪いんですよね、砂漠は遠景なのに、近くの駱駝はまるで魚眼レンズみたいなアングルで、ほら僕ってカメラとかにこだわりがあるからフィルムの中判しか使わないし……」
とか書けば
”ああ、この人はこだわりの強い「面倒くさい人」なんだなぁ”と思われるので、言った本人だけが損をするので、それもやむなしか?と思ったりするわけです。
タルギの話はさておき、ボードゲームを買っていると、特に興味が無くても箱絵でうっかり買ってしまうこともありますよね。
というわけで、個人的ベスト4を挙げていきます。
【1位】ポリス(ペロポネソス戦争)
⇒私は殆どジャケ買いはしませんが、これはうっかり買ってしまいました。
リアルトのように抽象的な絵でありながら、兜のヒビが戦争の虚しさを表現しています。
シンプルなデザインのイラストとは対照的な複雑なゲーム内容ですが、ウォーシュミレーションと比較すると遥かに簡略化された戦闘です。すぐに戦争に発展しない点も評価できます。
欠点は妻とプレイするときに、”で、なにすればいいの?”口撃を受けることでしょう。
【2位】ヴァンパイアエンパイア
⇒私の中では、中2ゲーム殿堂入りタイトルですが、箱絵もなかなか良いです。
向かい合う貴族と女ヴァンパイア。
もしかすると女ヴァンパイアは貴族の妻だった女かもしれない。あるいは娘かも…
そんな愛した人といえども始末しなければならないのがヴァンパイアハンターの宿命…
と妄想をしてしまう独特の緊張感があります。
もうヴァンパイアハンターの時点で中2ゲージがmax覚醒してしまいますね。
内容物の割りに厚みのある缶ケースは、その上にゲームを積んでほしくないという意図の表れでしょう。
【3位】キューバ
⇒油絵調のイラストとキューバの雰囲気がマッチングし過ぎています。
大きくアメ車が描かれていますが、ゲーム中には全く出てこないところもThe箱絵です。
こういう技法は同人誌でよく使われますね
↑
表紙だけ力入れるやつですね。
【4位】トラヤヌス
⇒本当は3位だったのですが、着ている服の金具がプレイヤーの行動を示すアイコンだと分かったので減点しました。青基調で構成された絵はぱっと見で目を引きます。
ピカソの青の時代を思わせる快作です。
絵は個人の好みや気分が反映されます。
私も最近気がついたのですが、絵画鑑賞は絵を見ているだけに見えて、実はその時の気持ちで絵の印象が変わるのです。
そう、私たちが見ているのはもしかすると絵画ではなく、絵画の形をした鏡で自分自身を見ているのです。
だから箱絵をやたら攻撃するのは、自分を傷つけたいだけかもしれませんよ。だからもうやめよう、タルギ箱絵叩きと、自傷行為(ポエム)
みなさんも是非お気に入りの絵を探してみて下さい