「ワシの出番か…」
「あっちの方がいいオトコね…」
「……(グスン)」
さて世間はエッセン後の新作ブームで沸き立つ時期です。
流行に乗り遅れるのが嫌なので、何故かひっそりと入ったロールフォーザギャラクシーでも買うことにしましょうか?
書類審査で落とされるので無理です。
わかりました、所長のサインを練習するのも疲れたので諦めます。
というわけで軽く世相を切ったところで、エッセン発表作のレビューをしていきます。
2人専用ゲームの雄といえば、世界の七不思議デュエルでしょう。
カードをピラミッド状に並べる面倒くささを除けば、運と実力(とハッタリ)を最大限に活かすことができるユーロゲームを体現している数少ない2人専用ゲームではないでしょうか?
時間が30分で終わるのも素晴らしい点です。
さてBGG9位という神ゲーに拡張が発表されました。
しかも日本語版が発表されたので読んでみます。
科学技術や新しい七不思議も追加されましたが、ここでは神話ルールに絞って確認します。
簡単に説明すれば
①第一世代で神話トークンを取ったプレイヤーが任意で神カードを設置することができる(裏状態)
②第二世代で神カードをオープンする(パンテオンとなる)。
以降コストを支払うことで効果を使える(相手も自分も)。
また上記以外に門カードがあり、これは神話の種類に関係なく能力を使用できる。
ただしコストは倍。
このような流れになっています。
さて神カードは大まかに
メソポタミア:科学技術
フェニキア:お金
ローマ:軍事
ギリシャ:建物
エジプト:七不思議
を司る能力です。
①でセットしたプレイヤーの方が安価で能力を使用できますので、セットした時点で戦法がバレやすくなります。
といっても軍事か勝利点か?の2択は変わりませんので、バレても問題ないような気が…
次に神カードごとにピックアップします。
○メソポタミア
⇒全カードが科学勝利をしやすくするための能力です。
もし相手が露骨に集めだしたら注意が必要です。
科学勝利を狙うということは軍事がおろそかになる傾向ですので、一気に軍事勝利を狙っても良いでしょう。
○フェニキア
⇒勝利点とお金の2択が狙えるアスタルテに注意が必要です。
○ローマ
⇒ミネルヴァは相手の軍事コマの移動を止めることができる強力な能力です。
この能力は終盤になるほど効果を発揮します。
多少の出費はあっても相手よりも先にミネルヴァを抑えたほうが良いかもしれません。
○ギリシャ
⇒捨て札を無償で建てることができるハデスは汎用性が高いカードです。
汎用性が高い=プレイヤーの腕が問われる、ということで上級者向けです。
○エジプト
⇒七不思議を破壊するアヌビスは上級者向けですが、使い方が色々できそうです。
相手のピラミッドを破壊するもよし、自分の軍事七不思議を壊して、建設⇒軍事するもよし。
無償で七不思議を建築できるイシスや七不思議泥棒のRaも強力です。
イシス⇒アヌビス⇒軍事勝利なんて流れになったら脳汁出そうです。
まあイシスを使われた時点で、アヌビスを相手が押さえなくてはいけません。
今回の拡張は神話拡張ということで、地味なフェニキアから派手なエジプトまで色々な能力が
必ずしも使えるとは限らない(ランダムセットアップなので)
という相変わらずな内容ですので、50回以上プレイしていて飽きたら追加すればいいんじゃないでしょうか?
幸い追加されるトークンの数も少ないので、自分流にDIYしてテストプレイしても良いかもしれません。